祝!歌舞伎座リニューアルと狂言と鍼灸

祝!歌舞伎座リニューアルと狂言と鍼灸

2013年4月2日に歌舞伎座がリニューアルオープンしました。旧歌舞伎座も長い間、親しまれてきた建物でしたが、このすばらしい建物であれば、旧歌舞伎座が取り壊される時に惜しんでいた人達も納得するだろうと感じました。

インテリジェンスな高層ビルと、昔ながらの瓦葺を残す外観は、日本の技術力の高さを感じさせてくれる、日本が誇りにすべき建物の一つです。

狂言「神鳴」に「はり」が登場しています

ところで、日本の伝統芸能の一つである歌舞伎と並んで、狂言も日本の伝統芸能の大事な一つです。その狂言に「はり」が登場するお話があるのをご存じでしょうか?

それは、雷様のお話で、題目は「神鳴」といいます。
ある医師が旅の道中に、突然雲の上から地上に雷様が落ちてきます。

打ち所が悪かったのか、どんな落ち方をしたのかわかりませんが、雷様は、「腰椎圧迫骨折」になった可能性があります。
でも雷様が雲から落ちるということは、もしかしたら雲の上で先に「ぎっくり腰」になって、よろけて雲から落ちてしまったのかもしれません。

まあ、それはさておき・・・

旅医師は、その雷様に治療を頼まれ、その場で鍼治療を行って痛みをとってやります。
すると雷様は「なんでも願い事をいえ」というので「日照と大水を防いでほしい」と頼みます。

痛みが取れて機嫌を良くした雷様は願いを受け入れた上に「いっそ、お前を最高位の医者に出世させてやろう」といって「ひっかり、ぐわばら」と謡いながら天に戻っていくという物語です。

鍼灸は、ポピュラーな治療方法だった。

狂言が盛んに行われていたのは、中世です。庶民芸能として、人気を博していた狂言に鍼灸が登場するのは、当時鍼灸治療がとてもポピュラーな治療法であったことを私たちに教えてくれます。

歌舞伎座も新しく生まれ変わり、伝統を今に伝える努力をしていますが、私たちも古代より伝わる伝統医術である鍼灸を現代に合う形で伝えていけるよう、研鑽したいと考えています。