腰痛には「はり治療」~椎間板ヘルニアでもあきらめないで!

腰痛には「はり治療」~椎間板ヘルニアでもあきらめないで!

腰痛は国民病

2013年の春、厚生労働省の調査で、現在日本人の2800万人が腰痛で悩まされている事が初めて明かされました。まさに腰痛は日本の国民病となっていますね。

腰痛の大きな原因の一つとされる腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎の椎間板の一部が正常の椎間腔を超えて突出した状態をいいます。

その結果、突出した椎間板の一部が近くを走行する神経を圧迫刺激して痛みやシビレを発症します。完治の可能性は、手術以外は難しいとされてきました。

意外な事実!

しかし、日本腰痛学会と日本整形外科学会が纏めた「腰痛診療ガイドライン2012」には興味深い調査結果が掲載されています。

「腰痛を発症していない成人の76%に椎間板ヘルニアが見られ、また、腰痛を発症している人の15%が椎間板ヘルニアなどの原因が特定出来るが、残り85%はその原因は特定出来ない。」

この調査結果は、椎間板ヘルニアになっていても痛みを感じる人はごく一部であり、多くの方は腰痛になっていない事を意味しています。

今日、ヘルニアはMRI等の画像診断が発達して診断される機会が大変多くなりましたが、ヘルニアと診断された患者さんの、痛みの原因がヘルニアであるとは限らないと言えます。

はり治療で良くなる例

一方、ドイツのレーゲンスブルク大学(University of Regensburg)のミヒャエル・ハーケ(Michael Haake)博士率いるチームは、8年にわたり腰痛症状を抱える患者1162人(平均年齢50歳)を対象に臨床試験を行い、腰痛には従来の治療法よりも「はり治療」が効果的だという研究結果を発表しました。

私が日々、臨床の現場に携わらせて頂いている中でも、「病院では手術しか残された方法はありません。」と言われた方が来院され、「はり治療」によって良くなるケースは多くあります。

私が治療を担当した症例をご紹介します。44才独身女性の患者様は、 昨年10月、突然右足大腿内側から下腿にかけて激しい痛みとシビレを感じ整形外科受診しました。

MRI診断に椎間板ヘルニアと診断され、ボルタレンを処方されるも、シビレ感が強く、歩くことも不自由な状態で仕事も休業して養生に専念しますが、痛みと激しいシビレ、「もう治らないかもしれない」という不安から精神的にも落ち込み、12月に来院されました。はり治療とカウンセリングを試みた結果、順調に回復し、今年4月から仕事に復帰しています。

手術は最終手段

カラダにメスを入れるという行為は、最終手段であると思います。

「はり治療」で症状を軽減、消失できる可能性がある以上、私はまずは「はり治療」を試してみてください。と皆さんに強くオススメ致します。